「エコレシピ」とは、食事のプロセスにおける食材の調達 調理 調理くずの廃棄量の削減 において、省エネに配慮したレシピのことをいいます。



省エネのポイント
エコレシピには、「食材の調達」「調理」「調理くずの廃棄量の削減」それぞれの段階でおさえておきたいポイントがあります。
ちょっとした工夫が、大きな省エネにつながります。
食材の調達
ポイント1地産地消を実行する

食材を遠くから調達すると、運送にエネルギーがたくさん使われます。なるべく地場産食材を使うことで、省エネに繋がります。
ポイント2旬の食材を使う

野菜や果物などには、自然にたくさんとれておいしく、栄養価の高い時期「旬(しゅん)」があります。季節に関係なく見かけるのは、温室栽培のようにエネルギーを使って作っていたり、運送に大きなエネルギーを使って海外から輸入しているためです。例えば、夏が旬のトマトを温室栽培すると、自然栽培と比較して約10倍もエネルギーを使います。
調理
ポイント1火加減や加熱方法を工夫する

以下のように火加減や加熱方法を工夫して効率的に熱を使うと、加熱にかかるエネルギーを減らすことができます。
例
- コンロでお湯を沸かす際には、やかんや鍋に蓋をのせる / 熱が逃げるのを防ぐ
- 湯沸し時、水量は必要な分だけにする / 加熱時間を短縮
- お湯でゆでる代わりに、食材を電子レンジで加熱(※) / 食材だけを効率的に加熱
- ガスコンロを使う時は鍋やフライパンなどの底から炎がはみ出さないようにする / はみ出した部分の炎は加熱に使われないため無駄になる
- 1つの鍋やフライパンで複数の工程をまとめ調理 / 加熱時間を短縮
- 余熱を利用する(※) / 加熱機器の使用時間を短縮
- 具材を細かく刻む / 火通りを良くして加熱時間を短縮
※安全に十分に配慮してください。
ポイント2効率的な調理手順で調理中の洗い物を減らす

洗い物にも水の供給や給湯のためにエネルギーが使われます。
使った鍋やフライパンを洗わずそのまま別の調理の工程に使ったり(まとめ調理)、包丁やまな板を使う時は汚れの少ない野菜から脂分や匂いのある肉・魚介類の順番で切るなど調理手順を工夫すると、調理中の洗い物の回数が減り、給湯のエネルギー削減や節水に繋がります。
季節を楽しむ工夫
ポイント1季節に合わせて味付け・盛り付け方などを工夫する


暑い夏は冷たくさっぱりしたもの、寒い冬は体の温まる鍋など、季節に合わせて味付け、盛り付け方などを工夫することも、クールビズ・ウォームビズの取組みの一つです。毎日の料理にも、季節を快適に過ごす方法を取り入れてみましょう。
調理くずの廃棄量の削減
ポイント1過剰除去を減らす

調理くずを廃棄すると、焼却処分のためにエネルギーが使われ、二酸化炭素が排出されます。
食べてしまえば発生しないエネルギー(二酸化炭素)です。
野菜や果物の皮を厚くむき過ぎたり、葉物の芯などを捨ててしまったりする過剰除去(本来食べられる部分まで過剰に取り除いてしまうこと)が要因のひとつです。
野菜や果物は可能な限り皮ごと使ったり、芯や茎の部分も薄切りにして使うなど、捨てる部分は必要最低限を心がけましょう。
また、皮や種を取り除く必要のない食材で代替するのも調理くず削減に繋がります。